選挙カーバトル?
- 2018.11.27
- 選挙の現場
選挙に深く関わってなければ知られていない事に、選挙カー同士の駆け引きがあります。
2台の選挙カーが出会った時によく「○○候補のご健闘をお祈り致します…」とか言ってるのを聞かれ
た事はあるでしょう。その時選挙カー同士がどういう駆け引きをしているのでしょうか。
ルールという訳ではないのですが、暗黙の決まりというかマナーとして
- 他車のウグイスや候補者が喋っている時に被せてはいけない。
- 他車を見つけたら挨拶する、挨拶された方は答礼で応える。
- 同一ルートで接近したときは後続側が停車して距離を取るかルートを変更するようにする。
- 道路事情で離れられない時は先行車に優先権がある。
- 候補者が演説している所では連呼はしない。
だいたいこんな感じでやっているのですが、
このマナーの上で、「より先に他車を見つけ、他車の連呼の隙間を見て、挨拶をした方が勝ち」という選挙カー同士のゲームが起こっているのです。これは、やられたほうはめちゃくちゃ悔しいし、逆に決まると超盛り上がります。
真剣な選挙戦のさなかに遊んでいるようですが、陣営のチームワークを示す心理戦にもなっているように思います。なにより、車内のテンションが上がると演説に影響します。もっとも余裕のある政党や古株の方たちはあまり気にはされておられないようですけども。
県議選や国選と違って候補者の数が多い市議選ならではですが、いつか選挙カー同士の挨拶を見たら「おお、○○候補が勝ってる」と思っていただけたらよいかと思います。
ちなみに、他陣営の選挙事務所の前を通るときにも、挨拶のアナウンスをし、事務所にいるものみんなが前に出て答礼するというマナーがあります。これは選挙カーは「マナーを守っている」事を示し、事務所側は「ちゃんとしている」事を示すという意味があります。今回、若桜街道を移動する場合、3候補の事務所が近い間隔で並んでいたのでアナウンスも大変。なるべく通らないようにした陣営は多かったんじゃないかな。
一見どうでもいい事でも、雰囲気を作っていく上で大事だったり、苦しい中にも楽しみを見出す考えは悪く無いと思いました。
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