そうだ選挙にいこう

政治的な事はちょっと、とか、どうせ変わらないしめんどくさいといったような事で投票に行かないっていう人は多いのだろう。街を歩いてみると、色々な行政サービスのほとんどが、高齢者向けもしくは子育て世代に向いているのがわかる。困っている人がいればなんとかするのが行政の仕事であるので、もちろんそこに注力するのは当たり前だ。

あたりまえではあるのだが、こういった対処療法としての施策に傾注するあまり若い世代や独身世代への支援がおろそかになってはいまいか?もし、街が若者にとって魅力的で、望む仕事があり、人に教えたくなる位楽しく、誇りの持てるものであれば、今のような人口流出や婚姻数が落ち込んだり、空き店舗だらけにはならない。つまり根本の原因は「稼げない街」なのであって、そこからなんとかしないといけないと思うのだ。

こういうと企業誘致などの雇用対策や起業者への補助金といったような施策が掲げられるのだけれど、これらも所詮対処療法に過ぎず、限られた人がなんとかなるというだけだ。まずは、若者や起業者が動きやすいようにしてやる。助けるまではなくても、新しい発想を邪魔しないようにする。行政が先頭を切ってあれこれ展開するのではなく、十分な調査の上で、インフラなどの環境を整える。そういった舞台を用意するのが行政の仕事で、そこで舞うのは彼ら自身でなければ意味がないのではないだろうか。

単身者や若年世代であろうと同じ様に税金を収めている市民であるのに、行政サービスが薄いのでは、年金と同じく払い損と言えなくもない。彼らが輝いて仕事や街の事に取り組めば、税収もあがり、もっと高齢者への福祉も充実できるし、その孫世代へ豊な街を残す事ができるのだから、少々辛抱していただいてもよいと思う。種籾を食べつくすような行政であってはいけないのだ。

選挙制度がそうであるように、今恩恵を受けている人はルールを変える事を望まない。だからこそ普段選挙に行かないという人たちが投票し、自らの意見が反映される状況にしていかなければ、払った税金を取り戻す事などできないのだ。

だから選挙にいき自らの意志を少しでも示すべきだと思う。