勃発!第二の市庁舎問題?
- 2018.11.05
- まちの現場
第二の市庁舎問題
市庁舎移転に伴う跡地について、第二庁舎や駐車場部分も含めて、商業施設、住宅、公園などといった様々なアイデアや要望、またそれらを併設した案が挙げられてはいるが、いずれも何かの施設を作る前提の物ばかりだ。
市民を二分してまで争って移転を決定した市庁舎の新築移転は、その予算も当初予定より大幅に膨らんでいる。この上、解体等の費用は別として、何かを作る費用を掛けるというのは、市民として素直に受け入れがたい。
今まで「何か」を作ってどうなったか
仮に何かの施設を作ったとして、バードハットや三角公園の記事で書いた様に、そこに維持管理の視点や広い使い勝手といった、運用していく上での観点が抜け落ちていはしないだろうか。
パレットとっとりのように、より駅に近い繁華街であっても空きテナントが目立つ状態であるのに、跡地に商業施設などのハコを作っても有効に機能していくとは到底思えない。また、いくら多用途をうたっても、特定の用途に絞った区画を並べる計画であっては、いままでの市の多くの施設がそうであるように、運用まで見据えて五年後十年後にどうなるか楽観はできない。
「何も作らない」という発想
そこで、何かを作ろうとするのではなく、何も作らない、いわゆる「空き地」として考えたらどうだろう。公園といった「やってはいけない事のてんこ盛り広場」ではなく、何かの時にどのようにでも使える余白としての「空き地」だ。
中央部分を芝生化(もちろん鳥取方式(R)で養生期間など設けない)、片隅には多目的トイレや更衣室・授乳室に使えるごく小規模のサポート施設。周辺でコンテナショップや移動販売車が営業可能(場所も含め希望者が多ければ一定期間ごとに抽選)にして、電気と水道、排水をそれらに供給可能にする。一部には小規模な野外ステージを備えればイベントにも使い勝手がいいだろうし、空いていれば誰でも自由に使えるようにする。そしてグランドゴルフやペタンクといったニュースポーツの場としても何面も取れる広さだし、もう子供を締め出す必要はなくなる。
そして大規模災害時にそなえて備蓄倉庫を併設すれば避難場所やヘリの発着場にもなる。県庁や病院が隣接しているのでこれほど安心できる避難場所はないだろう。
エリア価値は民間が決める
少子高齢化が進んでいる今、特定の利用者に絞らず、関係する者を増やす事が人の往来に繋がる。当然市庁舎移転で宙に浮いている周辺に広がる民間駐車場の需要は高まり、近隣店舗の収益性も高まるだろう。
それを良しと思う起業家が増えれば空きテナントの解消に繋がり、さらにその周辺へと順にエリア価値は高まっていけば税収増やそれによる福祉の充実は後からついてくる。このようなプラスの循環を生むには、本当の意味での「多用途性」が必要でそれは行政にしか出来ないことだ。
何かを作らねばならないのではなく、何も作らないところから考える。一つの発想の転換ではあるが「考え方を変えてみよう」という主張の事例として受け取っていただければと思う。出来ない理由を上げるのではなく、どうすれば出来るか考える所から理想へ近づいているのだから。

出典:未来の鹿児島を遊び倒せ!
http://blog.livedoor.jp/kamabokoten/
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