マチナカの危険

本来自警団は火災や災害への対応が目的の組織だけれど、僕自身は自警団長として普段の生活に危険なところが無いか日々注意するようにしている。先日街歩きをしていて、近隣町内の憩いの場として親しまれている三角公園(太平公演)のシンボルである木製ドームに立ち入り禁止のバリケードが設置してあった。

現在の木製ドーム
バリケードで立ち入り禁止となっている

確かに木の接合部分を中心に腐食して、誰かが登ったりすると今にも崩壊しそうな状況だけど、そもそも生木で出来ている上、防腐処理等はされていないのでそう何年も持つはずもない。いずれ撤去か補修かされるのだろうと、隣接するたばこ屋のおばちゃんに聞いてみると、町内から鳥取市にお願いしたが撤去にも200万近くかかるらしく見通しは立っていないとのこと。

以前の木製ドーム
イベントなどで利用されてきました

県のまちなみ整備コンテストで優勝した企画に沿って整備が行われたのは今から15年ほど前の事。間伐材を使った木製ドームは期間限定で仮設したものを移築したものだ。であれば、移築の際に恒久設置とする時に補強処置を施したり、メンテナンスや耐用年数経過後の処理費用について、なぜ想定しておかなかったのか不思議で仕方がない。

ともあれ、台風や大雪が続く昨今、いつ何時崩壊して被害が出かねない施設を、子供たちも利用する公園に長期間放置して置くことは、地域住民として、大人として見過ごすわけにはいかない。予算を取ってない事がそもそもの問題ではあるが、職人有志を中心とした解体ワークショップを開き、鉄材等の廃材を売却して処理費用や保険に当てるなど、予算が無いなりの対応も考えられる。

いずれにしても、なるべく早い措置が望まれるが、駅前のバードハットと同様で、今後施設を作るならそのライフサイクルまで視野に入れた計画や施策にしなければならないと思う。